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.メッセンジャーアプリ<WhatsApp>の創業者でCEOのジャン・コウム(38歳)

純資産:77億ドル(約8,200億円)

16歳でウクライナからアメリカに移住したコウム。当時はフードスタンプ(生活保護者に配給する食料配給券)に頼っていた時期もあるという。そして2009年、ブライアン・アクトンと共に<WhatsApp>を設立。世界に6億人ものユーザーを抱えたこのサービスは、今年初めにはフェイスブックが190億ドル(約2兆円)で買収。彼はこれで"超"億万長者となった。

2.アリババ・グループの創業者で会長、ジャック・マー(50歳)

純資産:202億ドル(約2兆1,500億円)

浙江省杭州市に生まれ、貧しい生活をしていたマー。大学入試に2度失敗したが、それを乗り越えて大学を卒業し、英語の先生となった。1995年に訪れたアメリカでインターネットを知った彼は、中国で情報発信サイト<China Pages>を開設。これは失敗に終わったが、1999年にはアリババを創設し、今ではアマゾンの倍の商品を扱う巨大オンラインマーケットに成長した。中国一の大富豪でもある。


3.セラノス社の創設者、エリザベス・ホームズ(30歳)

純資産:45億ドル(約4,800億円)
2003年に19歳で名門スタンフォード大学を中退し、血液検査の会社Theranos(セラノス)を設立。パロアルトにある同社は500名もの従業員を抱え、90億ドルの価値があるとされている。

4イケアの創立者、イングヴァル・カンプラード(88歳)

純資産:39億ドル(約4,100億円)
1920年代のスウェーデンの田舎。7歳のカンプラード少年はマッチを売り歩いていたという。その後は鉛筆やグリーティングカード、クリスマスの飾りなども扱っていた。そして17歳でIKEAを立ち上げ、21歳で家具の販売をスタート。IKEA帝国が誕生した。今では日本を含む42ヶ国で340店舗を持っている。だが大金持ちになった今も、移動はエコノミークラスなのだとか。

5スターバックスのCEO、ハワード・シュルツ(61歳)

純資産:21億ドル(約2,200億円)
子供の頃はいつも「"あちら側"には、もっとお金や幸せな家族があると思っていた」というシュルツ。そんな彼はフットボールの特待生としてノーザン・ミシガン大学に進学。卒業後はゼロックスで働いたが、当時はまだ60店舗しかなかったスターバックスの存在を知り、入社。1987年には同社のCEOに就任し、世界で1万6,000店舗を展開する巨大コーヒーチェーンに育てあげた。

6米人気司会者、オプラ・ウィンフリー(60歳)

純資産:30億ドル(約3,200億円)
米南部ミシシッピ州の貧しい家庭に生まれたオプラ。奨学生としてテネシー州立大学に進み、19歳の若さで同州初のアフリカ系アメリカ人TV局特派員に就任した。1983年にはシカゴに移り、トーク番組を担当。その後『オプラ・ウィンフリー・ショー』となったこの番組でお茶の間を席巻した。

7.フラムFCのオーナー、シャイド・カーン(64歳)

純資産:44億ドル(約4,700億円)
今では世界有数の富豪となったカーン。だが母国パキスタンを離れて米イリノイ州立大学で学んでいた頃は、時給1ドル20セントで皿洗いのバイトをしていた。そして今では、米国でも指折りの巨大企業<Flex-N-Gate>や、NFLのジャクソンビル・ジャガーズ、そしてプレミアリーグのフラムFCを所有するまでに。

8.ヘアケア業界とパトロン・テキーラで知られる億万長者、ジョン・ポール・デジョリア(70歳)

純資産:32億ドル(約3,400億円)
10歳にもならないうちにクリスマスカード売りや新聞配達で家計を助けていたデジョリア。その後は児童養護施設に入り、道を踏み外したこともあるという。それから軍隊を経て、700ドルの借金でジョン・ポール・ミッチェル・システムズを設立。車で寝泊まりしながら(つまりホームレス)、訪問販売でシャンプーを売り歩いた。さらにパトロン・テキーラも立ち上げ、現在は他の業界にも投資している。

9.FOREVER 21の設立者でCEO、ドン・チャン(60歳)

純資産:52億ドル(約5,500億円)
日本でも展開するファストファッションのチェーン、FOREVER 21。その裏にはドン・チャンと妻ジンスクさんがいる。1981年に韓国からアメリカに移ったドン・チャンは、食べていくため3つの仕事をかけもちする生活だった。そして1984年にFOREVER 21をオープン。現在は世界各地に480店舗を持ち、年商30億ドルに成長した。

10.ファッションデザイナー、ラルフ・ローレン(75歳)

純資産:78億ドル(約8,300億円)
NYはブロンクスの高校を卒業後、大学に進学するが陸軍入隊のため中退したローレン。紳士服・婦人服専門店のブルックス・ブラザーズの店員を務めていた頃、ネクタイの可能性を考えるようになり、1967年に自分のネクタイ店をオープン。これが大当たりし、翌年には「Polo」を立ち上げた。

11.ルックスオティカの創業者、レオナルド・デル・ヴェッキオ(79歳)

純資産:184億ドル(約1兆9,600億円)
1961年にイタリアのメガネ大手、ルックスオティカを立ち上げたデル・ヴェッキオ。父親を亡くして孤児院で育った彼は、自動車やメガネフレームを作る工場で働き(ここでは指の一部を失った)、23歳で自分の店をオープン。ルックスオティカはサングラスの大手に成長し、レイバンやオークリーといった有名ブランドのアイウェアも扱っている。

12.ジョージ・ソロス(74歳)

純資産:240億ドル(約2兆5,500億円)
ハンガリーのユダヤ人家庭に生まれたが、ナチスの台頭で1947年に親戚を頼りロンドンに移ったソロス。ウェイターや鉄道の荷物運びをしながら、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで勉強していた。卒業後は土産屋で働き、その後ニューヨークの銀行員のポストを手に。1992年には英国ポンドへの空売りで巨万の富を得た。

13.オラクルの共同設立者で会長、ラリー・エリソン(70歳)

純資産:480億ドル(約5兆1,000億円)
NYはブルックリンで生まれたものの、シカゴで叔母と叔父に育てられたエリソン。叔母が亡くなった後は大学を中退し、その後8年間はカリフォルニアでさまざまな仕事に就いた。そして1977年にソフトウェア会社<オラクル・コーポレーション>を設立。世界最大の企業に成長した。今年9月に同社のCEO退任を発表したばかり。

14.ロシアの石油王でチェルシーのオーナー、ロマン・アブラモビッチ(47歳、10月24日で48歳)

純資産:95億ドル(約1兆円)
1966年にロシア、サラトフに生まれたアブラモビッチ。1歳半で母を、4歳で父を亡くした彼は、ロシア北部のコミ共和国で叔父や祖父母と暮らしていた。それからロシアの大学に進学し、西シベリアで石油製品の取引に着手した。彼の人生の転機は1992年のこと。国が資本主義経済に移行する中で、ロシアの企業家ボリス・ベレゾフスキーに気に入られたのだ。汚職事件で国外に逃れたベレゾフスキーに代わり、彼が築いた帝国を受け継いだアブラモビッチ。ロシア有数の石油企業<シブネフチ>の80%、アルミニウム企業最大手<ルサール>の50%、ロシアの国営航空会社<アエロフロート>の26%を掌握したという。ロシア屈指の富豪となった彼は、プレミアリーグのチェルシーFCも手にした。


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